複雑な造りの屋根にて、雨漏りを修理する方法

 

一戸建て住宅や、戸建タイプの集合住宅の屋根は、全て同じ形をしているとは限りません。

一般的に多く見かける屋根は、三角形の二辺のみで構成されている「切妻」と呼ばれる形をしています。シンプルな構造のため、メンテナンスを行いやすいという利点があります。

次いで多いタイプが、三角形と台形を組み合わせた「寄棟」と呼ばれる形です。「寄棟」の形は風に対する耐久性が高いため、瓦を乗せる屋根として最適な形をしています。また、四方向へと傾斜が分かれるため、雨や雪の流れを分散できるメリットがあります。

古風なデザインの建物に多く見られる屋根は、「入母屋」と呼ばれる形です。寄棟の上に、切妻を乗せたような構造をしています。屋根材には、瓦が用いられることが多いです。

ソーラーパネルの設置を前提とした屋根で多いものが、「片流れ」と呼ばれる形です。一枚屋根で、文字通り片側にのみ雨が流れる構造となっている屋根です。この片流れの上部を、少しだけ反対側へ折ったような形の屋根は、「招き」と呼ばれます。

もっとも複雑な構造の屋根を代表するものとして、「乗越し」と呼ばれる形があります。切妻の一部が、互いにめり込んだような形をしています。神社の拝殿の屋根として、多く見られる形です。

一般的に、屋根同士の継ぎ目が多いものほど、雨漏りを起こす可能性が高いとされています。

複雑な形の屋根には必須ともいえる設備に、「谷樋(たにどい)」があります。軒先についているものを雨樋といいますが、谷樋は目視で確認することが難しい場所につけられている場合もあるのです。

谷樋が雨漏りを起こす原因として、劣化による破損や、谷樋内へのゴミの蓄積が挙げられます。また、集中豪雨に対する排水処理がうまくできなくなった時も、雨漏りを起こしやすい状態となります。

谷樋は、多くの場合、本体を固定するのりしろ部分が、屋根材の下に隠れる形で設置されています。

劣化が原因の場合は、周囲の屋根材を撤去したうえで、谷樋を外します。他に雨漏りの原因がないかどうかを、目視調査や散水調査、赤外線カメラ調査を行い確認します。雨漏りが確認できなければ、改めて谷樋を設置し、屋根材を再設置すれば修理が完了となります。

谷樋の交換は、DIYが得意な方であれば、簡単に行えるものと思われるかもしれません。しかし、雨漏りの根本的な調査を含むものとなれば、専門家へ依頼したほうが、確実といえるでしょう。

雨漏り修理カンパニー吹田店は、吹田市豊中市にお住まいの方のためだけの、専門職人集団です。中々解決しない雨漏り問題にお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。