外壁をリフォームするために知っておきたいこととは?

新築の住宅でも、時間の経過とともに外壁や屋根素材は劣化をしていきます。目立った傷みはないから、と何のメンテナンスもせずに過ごしていると、ある日突然雨漏りが起こったり、壁面が剥がれてしまったりといったトラブルにつながる可能性もあるのです。

メンテナンス費用を抑えつつ、住まいとしての快適さを保つためにも知っておきたいことがいくつかあります。

●壁材別耐用年数

壁材ごとに、耐用年数は異なります。屋根材とも異なるため、メンテナンスの時期がずれてしまうことが多く、次の点検は何時だろう? と、混乱してしまいがちです。メンテナンスの内容次第では、屋根材と同時期にリフォームを行うことが可能です。

一見すると、同時期のリフォームは、費用がかかりすぎると思われるでしょう。しかし、屋根に上がる、壁材の張り替えや塗装を行うといった際には、作業場となる足場を組まなければなりません。足場を組むだけでも費用がかかりますので、組み上げる回数は少ないに越したことはないのです。

外壁材の種類と耐用年数、およびメンテナンス周期の目安は、以下のとおりです。

素材/耐用年数目安/メンテナンス周期

・タイル/40年/不要

・サイディングボード[窯業(ようぎょう)系]/40年/7~8年

・サイディングボード(木質系)/40年/8~12年

・サイディングボード(金属系)/40年/10~15年

・サイディングボード(樹脂系)/40年/10~20年

・モルタル壁/30年/8~10年

・塗り壁/30年/10年

・ALCボード/60年/10~15年

・コンクリート壁/60~100年/15~20年

ご自身の手で建てる住宅を選ばれたのであれば、壁材に何を使ったのかは、資料として残っているかと思います。資料を失くしてしまった、あるいは中古物件などで、壁材の素材がいまいちわからない場合は、専門家に見てもらうのが一番です。

●リフォームの種類

一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、外壁の主なリフォームは3種類あります。

・塗装

外壁材に塗料を塗ります。

・重ね張り

もともとある外壁の上から、板状の外壁材を重ねて張ります。

・張り替え

外壁と下地を取り除いた後、新たに外壁材を張り替えます。

上記3つのリフォームに加えて、一部の壁材のメンテナンスとして「シーリング打ち替え」というものがあります。これは外壁材の目地や隙間部分に、合成樹脂や合成ゴム製のペーストを流し込むものです。

壁には、内壁と外壁がありますが、この2ヶ所のリフォームを同時に行わなければならないということはありません。外壁と内壁の間には、断熱材や柱などがあります。内装と外装の両方に工事が必要となるケースは、雨漏りや結露などによるカビの発生や、剥がれ、浮きなどが生じた時となります。

外壁材に対して適切なメンテナンスを行いますと、耐用年数の期限一杯まで、使い続けることができます。「外壁を張り替えて、新築のような雰囲気にしたい」という方を除く多くの住宅には、外壁リフォームとして「塗装」をお勧めしています。

●塗装によるリフォーム・メンテナンス

外壁材には、あらかじめ塗料が塗布されています。外壁は、常に雨風や日光に晒されるため、時間の経過とともに、この塗料も剥がれていってしまいます。

塗装によるメンテナンスが必要となる状態は、以下のとおりです。

・外壁にカビやコケが見られる

・外壁に触れると白い粉がつく(チョーキング現象)

・外壁が汚れている

・塗装の剥がれやひび割れが見られる

・錆びている箇所がある(金属系サイディングの場合)

壁材に塗られている塗料にも、種類があり耐用年数があります。

・アクリル系/4~7年

・ウレタン系/6~10年

・シリコン系/8~15年

・ラジカル系/8~15年

・光触媒/10~15年

・ピュアアクリル/12~15年

・フッ素系/15~20年

・遮熱系/15~20年

一般的に多く用いられている塗料は、シリコン系です。防汚性、防カビ性、防藻性を持っており、耐久性もあります。使用している壁材によっては、シリコン系の塗料が不向きなものもあります。

●外壁塗装を行う流れ

劣化した塗料の上に、直接新しい塗料を塗ることはありません。塗装工法リフォームと呼ばれている、工事の流れを簡単にご説明します。

1.足場設置

2.飛散防止用ネットの取り付け

3.洗浄

4.下地調整・補修

5.養生マスキング

6.塗装、細部塗装

7.養生マスキング撤去

8.清掃・検査確認

9.足場解体

10.撤収

外壁の塗装は、三度塗りが基本です。塗料が持つ特性と耐久性を活かすためにも、塗料メーカーが推奨する重ね塗りの回数は厳守いたします。

雨漏りなおし隊 徳島店には、大工・設備・塗装・板金・左官の職人が所属しています。各々の専門職人の意見を交えて、最適な工事の提案を行います。ご相談を頂いてからの現場点検を徹底しておりますので、訪問による点検提案などは行っておりません。

当社は地域密着型企業となっております。徳島にお住まいで、外壁や内壁のリフォームをお考えでしたら、当社をご検討ください。