紀南地域でトタン屋根を修理する方法

■トタン屋根の特徴

トタンは亜鉛でメッキ加工された薄い鋼板で、とても軽量です。
日本瓦に比べると10分の1程度の重量しかないため、建物に負担をかけにくく、費用も安いのがメリットです。
一方、金属製なのでサビに弱く、外気にさらされる屋根材としては、寿命が15~20年前後しかなく、ほかの屋根材と比較すると非常に短くなります。
耐久性を少しでも伸ばすためには、7年おき程度のスパンで屋根塗装を行い、防水作用や防サビ作用を高めていくことが大切です。

■災害などで破損したら

トタンは軽い分、強風や台風などの影響で剥がれることや飛んでしまうこともあります。
紀南地域は台風の影響も受けやすい地域なので、台風シーズンには注意が必要です。
また、屋根塗装をせずに放置するなどして弱った状態の場合、集中豪雨や雹などの影響で穴が空いてしまい、雨漏りを引き起こすこともあります。
トタンは瓦などの屋根素材に比べると簡易的に思えますが、さびやすいなどでデリケートな素材であるだけに、トタン屋根の穴修理には専門的な知識や高い技術が必要です。
お住まいを守るためにも、雨漏りや破損などのダメージが生じたときには、トタン屋根の修理を得意とする専門業者に相談しましょう。

■ダメージに応じた修理の方法

トタン屋根を修理するには、ダメージの状態や予算などに応じて、方法を検討することになります。
トタン屋根に小さな穴が空いたといった場合には、応急措置的に穴を塞ぐことが可能です。
コーキング剤を注入して穴を塞ぎ、コーキング剤の接着力を強くするためのプライマーと呼ばれる塗料を塗布する方法です。
トタン屋根は日差しで熱くなりやすいため、耐熱性のある金属用のコーキングを使用します。

■塗装による修理と予防

トタン屋根は風雨にさらされ、紫外線を浴び続けるうちに、屋根塗装が次第に色褪せていきます。
塗り替えをせずに放置していると、塗膜が剥がれて金属部分が露出し、サビが発生するので注意が必要です。
サビが発生すれば、トタンがもろくなり、穴が空いて雨漏りを引き起こすリスクが高まります。
そのため、サビを防ぐためにも、定期的に塗装が剥がれていないかを確認し、太陽光や雨に強い耐候性に優れた塗料で屋根塗装を行うことが大切です。
屋根塗装はトタン屋根のダメージを防ぐ予防作用とともに、ごく軽度のダメージであれば、色褪せている部分や金属が露出している部分に、サビ止め塗料と上塗り塗料を塗ることで、さらなるダメージの悪化を抑えることもできます。

■雨漏りが起こったら

雨漏りが発生している穴やひび割れが1つや狭い範囲にとどまっている場合、将来雨漏りの原因になりそうなサビが一部に発生している場合には、トタン屋根の一部だけを新しいトタンに交換する部分補修が可能です。
一方、トタン屋根を設置してから15年~20年経過しているなら、部分補修ではなく屋根全体の張り替えが必要になることもあります。
張り替えにも大きく2つの方法があります。
カバー工法は、既存のトタン屋根の上から新しい屋根をかぶせる方法です。
既存の屋根の除去費用や廃棄費用がかからない分、安上がりです。
新しいトタン屋根をかぶせるほか、ガルバリウム鋼板と呼ばれる、より耐久性の高い屋根材をかぶせることもできますが、その分、費用は高くなります。
これに対して、既存のトタン屋根を撤去したうえで、新しい屋根をかぶせることを葺き替えと言います。
施工期間も長くなり、費用もかかりますが、カバー工法と比べると、屋根が二重にならないので、建物への重量負担を減らすことが可能です。
いずれの方法で修理するのが良いのか気になる際や部分補修でスムーズかつ低コストで修理したい場合には、技術力の高いカシウチにご相談いただければ幸いです。

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