バラエティ豊富な波板の種類!張替え時の悩みを解決

波板の修理や張替えなら、DIYでできるかな。カーポートや家の軒、テラスなどによく使われている波板ですが、台風で飛ばされたり、物が当たった衝撃で割れたり、経年劣化で不具合が出たときは修理が必要です。

DIYも人気ですが、気をつけなければいけない点は多々あります。

波板の張替えには、まずさまざまな工具が必要です。そして、波板やフックなどの材料の種類の豊富さにも驚くことでしょう。

まずは、主役となる波板ですが、波板を選ぶ時に見落としがちなのは波の形状です。波の形状(数や大きさ)だけでも主に4種類あることはご存知でしょうか?

波板の形状

鉄板小波:波の頂点から頂点の間が32mm、谷の深さは約9mm

鉄板大波:波の頂点から頂点の間が76mm、谷の深さは約18mm

スレート小波:波の頂点から頂点の間が63mm、谷の深さは約18mm

スレート大波:波の頂点から頂点の間が130mm、谷の深さは約36mm

DIYなどで良く使われているのは32波の鉄板小波です。ちなみに、鉄板といっても、金属でできているわけではありません。鉄板という規格の名前なのです。もし、一部分だけの波板修理・張替えの場合は、もともと使われている波板の形状をしっかり確認する必要があります。

そして、波板の素材も用途に応じて、適したものを選びましょう。

選ぶ基準としては、どの箇所に使うものか、何年ぐらいもつものにするのか。素材の種類と、メリット・デメリットなどをご紹介します。

●波板の素材別メリットとデメリット

・塩化ビニール波板

コストが安く、軽く柔軟性に優れています。ハサミやカッターで加工することが可能なのでDIYで扱いやすい素材です。

ただし、強い力が加わると破損しやすく、強度面では頼りになりません。また、日光にさらされるような外での使用では、数年程度で劣化し、割れやすくなってしまいます。

駐輪場の屋根などで見かける事がありますが、強度面と耐久性に難があるため、長期的な使用向きではありません。

・ポリカーボネート波板

ポリカーボネート樹脂製の波板で、耐衝撃性、透明性に優れています。

ポリカーボネート樹脂は警察の防御盾や特殊部隊のヘルメット、コックピットの窓にも使われるくらい衝撃に強い素材として有名です。紫外線を通さず、10年以上もつくらい耐久性にも優れています。衝撃に強い素材ですが加工もしやすく、ノコギリなどで切ることができます。

ただし、ポリカーボネートは一定以上の重みがかかるとゆがんだり、へこむことがあります。ヒョウなどの落下物の衝撃には強いのですが、雪の重みでへこむことがあるのです。また、熱に弱いため、ポリカーボネート波板の下での火の取り扱いには注意してください。熱で変形することがあります。

・ガラスネット波板

特殊なガラス繊維を網状にし、硬質塩化ビニールではさんで強化させた波板です。

塩化ビニール波板よりも強度が高められ、色褪せしにくく、劣化もしにくい耐候性に優れた波板です。寿命は5年ほどでしょう。

・トタン波板

鋼板に亜鉛をメッキした金属製の波板です。工場や小屋などの屋根に多く見られますが、ひと昔前は定番の波板として多く用いられました。亜鉛の犠牲防食作用でサビ安い鋼板

を保護します。

とはいうものの、今では新素材の金属板が開発されており、他の波板と比べるとサビやすいというデメリットがあります。

・ガルバリウム波板

ガルバリウムはアルミと亜鉛の複合メッキにより、トタン波板の耐腐食性をさらに高めた固くて強い波板です。

耐熱性や遮熱性に優れているため、寿命も15年~20年ほどと他の波板よりも耐久性に優れています。住宅の屋根や外壁をはじめ、倉庫や工場の屋根などにも使われています。

●波板以外のツール選びも確実に

使用する波板と同じく、波板を留める器具の素材もいろいろな種類があります。取り付ける場所に合わせて、適したものを選びましょう。

取り付ける柱の素材、アングルに取り付けるのか、それとも角パイプ、丸パイプなのかによって種類が変わります。留め具類のサイズ表記もしっかり確認しなければなりません。フックの材質も鉄製、プラスチック製、ステンレス製があります。鉄製はサビやすく、プラスチック製は劣化しやすいというデメリットがあります。ステンレス製、ポリカーボネート製のフックが長持ちしておすすめです。

波板の留め具を何山おきにとりつけるかも強度にかかわってくるでしょう。

ちなみに、雨漏りなおし隊 徳島店では3山おき、そして、波板端には1つ余分につけるなど、丁寧な作業を心がけています。

また、波板を張替える時、屋根の修繕をする時には雨樋も必ずチェックします。高い位置にありますし、ご自分では掃除しにくい場所です。雨樋の中には、枯葉や塵など長年の間にゴミが沢山詰まっています。この詰まりや雨樋のトラブルから、屋根が腐食したり、雨漏りを引き起こすこともあるのです。雨樋にたまっているゴミなどをしっかり取り除くことも屋根や建物を守る大切な作業だと思います。雨漏り修理カンパニー徳島店の信念として、見て見ぬふりなどありえません。それは当たり前の作業なのです。