個人事業主と経営者の違い。
食育ビジネスを始めて、個人事業主の方と話をすることが増えました。
この10年ほどは経営者の方と話す機会が多かったのもありますが、話が合わない。
ミーティングをしなければいけないので色々話しますが噛み合わない。最初は何故なのかなぁ?と考えていましたがハタと気づきました。
私も20代30代と個人事業主で、この10年で経営者としていろいろ体験して考え方が変わりましたが、私も個人事業主の時はそうでした。
多くの個人事業主の方は今月30万円でも利益があればOKなんですね。その途端ビジネスモデルの食い違いが出ます。
そうですよね。経営は人を雇用して仕事をしてもらい利益を出すモデルなので、原材料費・販管費・営業利益まで考えなければいけないので、30万円とか50万円を目指すモデルだと破綻してしまうので考えられない。しかし、逆に30万円〜100万円でいい人にビジョンをベースにしたビジネスモデルはピンと来ない。
一人ビジネスの人は、全員ではないけれど多くの人はネガティブな思考と言葉が習慣になっている人が多いです。あと、おこってもいないことに関する心配事もw
個人事業主の人の頭の中は仕組み思考がないので何かの拍子で計画通りにいかないといきなり売上がなくなる。
そうなるとマイナス思考に陥り、そのまま廃業したり、アルバイトしたりする人がとても多い。
2人以上の雇用を行うと給料分の3倍は粗利益をを確保しなければいけません。しかも、一度でも数字を落とすことなくです。
額面25万円なら2人で50万円✖️3倍=150万円の粗利です。
飲食店なら粗利が50%なので300万円の売り上げが必要。しかしここで問題です。この数字では経営者の給料はほぼ出ません。一人でやるべきです。よくあるのが1店舗目のくせに常時3名体制にしたり。潰れるよ300万円なら一人プラスお昼だけアルバイトとか夜の2時間だけアルバイトとかでやらなければすぐに潰れるよ。
だいたい、オープン前の飲食での売り上げなど妄想だから。
だから300万円の店ができた後に店舗展開ができるお店づくりを最初に考えなければならない。この1店舗を伸ばすのか商圏を変えて店舗展開をするのかを最初から考えなければならない。
ただし私の会社も年商1億に毛が生えたぐらいですからこれからが本当の経営に入っていきます。
個人事業主の方は、あまり仕組みとかに興味がありません。人を雇用したこともない個人事業主のコンサルタントを師匠に持っていたりします。そこで学んだことは売れない商品を無理やり売るセールス力やしょうもない商品サービスに無理矢理集客する方法だったりします。
時には心理学を使い、時にはコーチングを行いそのままだと売れない商品サービスを売るやり方を学んでますw お客さんが欲しがる商品サービスを用意することの方が大切なんですがね。
私も23歳で個人事業主として起業して今日まで色々なコンサルタントを見てきましたが、経営したことないコンサルタントがとても多いです。
組織化できていないコンサルはいつしか消えていきます。いや消えて行きました。
アメブロ全盛期の2010年ぐらいは雨後の筍のようにコンサルタントが出てきましたがみんな何してるんでしょうねー?
個人事業が大好きと心の底から言えるのであればいいと思いますが、よく相談を受けるのは、自分の時間を持てないので人を雇いたいのですが、どうすればいいですか?と。
話は簡単です。あなたの収入を削って人をまず入れましょう。100万円の収入なら半分にしたら人雇えますよね。50万円の人は20万円にすれば雇えます。簡単。
ただし、経営者とスタッフの1対1はものすごくか弱いので最低2人のスタッフを早い段階で雇用する計画を立てないといけません。しかしこれば出来ずに月日が経っていきます。
例えば弊社のプリザーブドフラワー教室は現在3店舗あります。代表は妻の弘美です。スタッフはアルバイト・パートも含め9名です。
このビジネスを大阪店1店舗にして代表とアルバイト1名で廻すと(週休2日週40時間)すぐに年収1200万円にはなります。もう来月から月収100万円以上が可能です。
しかし、会社組織にした途端、給料制になり年収は低くなります。それは法人として会社に利益を残す、店舗展開や人材に投資しなければならないから。
ただし、リスクもありますが組織として育てばそれ以上にやりがいや利益がついてくるようになります。
個人事業主のメリットは、先ほど話した通り年収を稼ぎやすい。自分でやる分には労働基準法も関係ないので働きまくれる事、ランニングコストが低いので金銭面では精神的に楽。デメリットは、自分が動いた分なので日々のルーティンワークに嫌気が差す。自分の時間が取れない。年齢を重ねるのが不安。など、
そこで個人事業主の多くは書籍や色んなセミナーに行き出し、格安なコンサルタントのお世話になり、集客に精を出す。
しかし、時代の流れは速く、たまたまうまく言ったやり方は翌年には通用しなくなっている。
特に女性に多いのがすぐに結果が出ますよの殺し文句。
すぐに結果が出ることはすぐに結果が出なくなることと同意だし、誰でもその分野に参入できるということです。
私たち零細企業が行う戦略はめんどくさい系の戦略が一番。時間をかけること、難しいことに挑戦し続ける。
わかりやすくいうと〜1億円の年商に戦略も方法論もありません。気合と根性で生存できる利益を確保することが重要。
まずは生存するためにいくらの粗利益が必要なのか?を出し、クリアするために何をするのかを出し、気合と根性でやるだけです。年商1億になれば足し算の経営から掛け算の経営に移行できます。
セブンイレブン1店舗の年商は1億5千万〜2億ですがセブンイレブンジャパンの年商は2兆円を超えています。掛け算の経営を行っているだけです。
百貨店がどんどん潰れて言っています。1店舗の売り上げを伸ばす足し算の経営が難しくなった時代です。
まとめると、個人事業主の方も経営を目指すと損益分岐点やランニングコスト、仕組み、などの地力がつき、最悪個人事業主に戻れば生存できるという思考ができます。
私の周りでも個人事業主一色で仕事している人は少しだけ計画通りにいかないだけでネガティブになって廃業しています。飯食えればいいぐらいの覚悟なら早晩会社はなくなってしまうだろう。しかし、その状況にならなければ気づかないのですが、、、そこで気づいて思考が代わり成長する人と、私にはダメだと諦める人と別れるだけです。
今の現状に満足せず行動と目標を変えてチャレンジすることが重要です。例えばいつも収入が30万円の人が300万円の利益を出すためにはと考えるといまの延長ではダメだなと初めて知恵が出ます。
創業10年でほとんどが廃業するのが会社です。なのでトップ5%の考え行動になればいいだけですよね。