若い人もシニアな人も男性も女性も起業したい人が多いそうです。
そりゃそうです。今の時代チャレンジしやすいですから。
私たちが社会人になる頃には銀行や公務員やナショナルブランドの企業は、花形でした。
社会人1年目には、人生の成功が決まったような様相。私は高校1年の夏休みに早くもドロップアウトしてしまいましたが、、、
なので、選択肢がいきなり失くなりました。思い起こせば当時はウエイターや美容師や調理師や肉体労働ぐらいしか選択肢がありません。本当は色々あったのでしょうが、今よりもだいぶと少なかったはずです。
そうなれば、1日も早く社長になりたいと考え、当時の頭で最速でれなそうな水商売に福岡で勤務しました。
当時はバブル経済真っ只中で超好景気。
お金持ちのお客さんの職業は何をやっているかわからない人ばかり。1日100万円ぐらい当たり前に飲んでいる。
何をやっているかわからない人以外にもパチンコ屋オーナー、飲食店オーナー、携帯ショップオーナー、中古車屋オーナーなど当時羽振りが良い社長さんもガンガン遊んでいました。
が、しかしバブルが弾け、それまで肩で風を切って中州大通りを闊歩していた派手な社長さんたちが消え去りました。
大げさではなく、そういう成り上がりの人ばかりを相手にしていたクラブやラウンジも潰れてしまいました。
会社ってすぐに潰れてしまうんだということを学びました。
ただし、このバブル崩壊を見て、水商売で独立は違うなぁーと考えましたが何をしていいのかわからない20代前半。
そんなある日、地元の友人から電話があり会って話を聞くとカタログ販売の代理店のお話、それは代理店ビジネス。
私は独立したかったし知識もなかったのでこれだ!と思いすぐにお店を辞めて個人事業主としてスタートしました。わたくし23歳の秋でした。
やる気はありましたから1年ぐらいで当初の目標の月収100万円は稼げるようになりました。しかししかし、この会社も所属して2年半でいきなり黒字倒産しました。
人生でこれほど何かに打ち込んだことはなかった2年半でしたから、今思えばこの後、燃え尽き症候群になってしまい、マンションから一歩も出なくなりました。最終的に電気が止まり、ガスが止まり、水道が止まりました。
そうなると嫌でも仕事しないといけません。しかしできることは水商売ぐらいしかない。でも戻るのは嫌。
求人誌を見ているとディスポーザーという生ごみ処理機の営業の求人が目に入りました。
営業だったらできるかもしれないなぁと考えて面接に行きました。
面接はすぐに終わり新幹線の切符を貰いました。すぐに研修ということで大阪行きの切符でした。
急かされるように、大阪まで行き研修所で3日間の研修を受けました。今では大阪のどの地域だったのかわかりませんが、3日間久しぶりの共同生活とトークの競争は人に会いたくなかった私に少し活力を与えてもらった。
大阪から福岡絵もどり翌日から出勤。
最初の現場は熊本まで行き、マンモス団地で降ろされました。あとで迎えにくるからと先輩に言われいよいよデビュー戦が始まりました。
研修で、うまいなぁーと褒められ続けた流れるようなフロントトークを繰り出すぞと意気込み団地を5階まで上がり最初のピンポンを押しました。
中からしばらくして無言でドアが開きました。その迷惑そうな不審者を見るようなおばさんの顔を見て私は固まりました。その瞬間、静かにドアは閉まりました。
しばらくその階段に座り次のピンポンを押すことなくその日は終わりました。このくだりは以前に書いたので参照してください。
なんとか3日目に売れました。198,000円の商品でした。
その時に燃え尽き症候群にピリオドが打たれたはずです。なぜなら、新たな目標ができたから。
3日目の朝は不安で心が折れそうでした。私は売ることができないのではないかという弱い心が出ていたから。
人は出来なかった事ができるようになった時に可能性を感じるのでしょう。その後、営業職や接客業を個人事業主だったり歩合制で仕事をしました。
しかし、またまた時代は大きく変わり、営業の世界も大きく変わってしまった。インターネットの出現です。
インターネットの出現は情報革命と言われます。それまでは営業マンとお客さんの情報格差で販売していたのが、インターネットによりお客さんの情報が増え、選択肢が増え、売れなくなった営業マンが続出しました。
しかしこれは営業が必要なくなったのではなく、営業の位置づけと方法が大きく変わったのです。
例えば集客という今では当たり前の言葉が当時はアポイントと言っていました。
営業の仕事は、今でいう集客から販売まで行う事でした。
しかし、集客と営業ノウハウは全く違うのです。インターネットの出現までは営業ノウハウだけで売れたのです。
しかし、売れなくなった大多数の営業マンはお客様に出会う事が困難になりました。
ここが私にとってのチャンスでした。
集客が難しくなったのです。以前はテレアポや訪問でもお客さんと会う事ができたのです。何度も言いますが当時と現在の情報量の差は6000倍とも言われています。
テレアポでもお客さんは興味あることは聞きたかったんです。しかし時代は変わった。
私は、間違いなく反響営業の時代ということが理解できました。反響営業とは売手がアプローチするのではなく、最初にお客様から連絡が入る営業方法。
ここの勉強だけをしました。相当お金もかけました。利益のほとんどを集客の仕組みや学び広告費で使ってきました。
この10年で使った集客関連のお金は1億円を超えています。数十人規模の会社なら当たり前でしょうが、弊社は社員が3人あとはアルバイトに2人で回している小さな会社です。
しかし、時代は確実にお客さんと会えなくなっています。しかし、私の会社は毎月300名ほどの新規顧客が来店または依頼があります。
今日の結論
昔も今も集客(アポイント)と営業は経営は無くならないし、起業時に一番大切な利益に直結するものだから、営業や集客を軽く見ている人はほぼ失敗します。
集客と営業を学びたい人はいますか?