私はスクールを運営している方から、「すぐに生徒を集める方法を教えて欲しい」「生徒がリピートして通い続ける方法を知りたい」「生徒の単価をあげるやり方を教えて欲しい」などの相談をよく受けます。
スクールビジネスに限らず、集客・単価・リピートはとても大切です。
しかし、生徒さん集めだけうまくいったからといってスクール経営が安定するのでしょうか?
まずいラーメン屋さんが集客テクニックで多くのお客さんを集めてしまったら、お客さんを入れすぎてオペレーションがグチャグチャになったら。そのラーメン屋さんの未来は危ういでしょう。
スクール経営も同じです。何が大事なのかを見極めて実行しなければいけません。
成功しやすいビジネスモデルを作ろう。
堀江貴文氏(メルマガ取ってるのよ)も言っている、当たり前すぎる成功するビジネスモデル4条件があります。
⑴小資本で始められる
⑵在庫がない(少ない)
⑶利益が高い
⑷課金制の仕組みがある
つまり、これらの条件を満たしているビジネスモデルが「会員制ビジネス」ということです。さらにITを絡めると最強のビジネスモデルになります。
例えばチャットワークやDropboxなどは最初無料でデータが増えると課金制になる。私は、どちらも有料会員になり毎月引き落とされています。
あとはフィットネスクラブなども同様に会費を払っているだけで現れない人も一定数いるので、経営という側面から見れば、収益が見込めるというメリットがあります。ちなみに私も24時間フィットネスの会員です(行っているよたまには)
その観点からスクールビジネスを見てみましょう。次の4つは、スクールビジネスのメリットです。
⑴定期的かつ安定的な収入により経営の見通しが立てやすい
会費を月極めで撮る場合、会費✖会員数が毎月の収益になります。会員制ビジネスは月初に当月の売上予測が立ちますので季節変動にあまり影響しません。
⑵リピート率の高さ
生徒は月謝を支払うのであれば、使わなければ勿体無いという思考が働きます。また、弊社のスクールの場合は回数券または各種資格コースを販売していますので、3回から24回などのリピート生徒様が確定します。
⑶生徒様の情報が得られる
入学時に個人情報を得られるので、会員の退会防止や会員のリピート率を高めることもできます。また、顧客リストの量や質が上がると新しいビジネスモデルに利用することも可能です。
⑷キャッシュフローが安定する
例えば、弊社のディプロマコースは24回で216,000円です。こちらはクレジットまたは一括払い最高でも2回払いなので原価をかける前に入金が先にあることでキャッシュフローが安定します。
先ほどの安定するビジネスモデル4つの条件から見ても、スクールビジネスは卓越したビジネスモデルの一つではないでしょうか?
スクール業界のマーケットサイズ
矢野経済研究所の「お稽古・習い事市場に関する調査結果2015」によると2014年の受講料ベースで1兆9858億円です。こんなに大きな市場なのですが、個人スクールがとても多いです。ということは小資本でも参入できるということです。
まずは、どの業界で始めるのか?は重要です。
あなたが出来ること、または、あなたの周りでできることでマーケットがあることなら最高です。
しかし、ウェブ集客を考えるのなら検索されているものなのかを確認しなければいけません。みんなが知らないことを知らせるためには多くの資金が必要になります。
出来ることで市場があること。
私たちのスクールビジネスの軌跡
弊社の場合は、プリザーブドフラワー教室からスタートしました。プリザーブドフラワーをキーワードリサーチするとグーグルだけで見ると月間20000回ぐらい検索されています。当然、通信販売も入っているのでスクールに絞ると随分とニッチになりますが、逆に仕組み次第ではライバルが不在のポジショニングがあるものです。
スタートは自宅のリビングです。家賃ゼロ、花材仕入れ売れるだけ。最初は無料ブログだけで集客。ポツポツ生徒さんが来ることとアンケートを駆使してホームページを30万円かけて製作。
ここでウェブ広告を打ち出すとすぐに50万円ほどの利益が出て、専用教室にしました。
その後、名古屋・京都・神戸・福岡・川崎・埼玉にフランチャイズ店舗を作り、直営で東京恵比寿に出店。
フラワー以外にもポーセラーツを東京・大阪で開講。
現在は老けない体をつくる料理教室を大阪を中心にスタートしました。
今一貫して考えているのは習い事を通じたコミュニティーの構築。
幻冬舎の箕輪氏は、コミュニティーに関心が集まる理由が3つあると言っています。
1つ目は、「社会文脈としてみんな孤独になっている」こと。2つ目は「オープンすぎるインターネットに疲れて閉じる方向に向かっている」そして、3つ目が「持続的なビジネスをするのに必要」ということ。
中でも、多くの人がインターネットに疲れていると感じています。Twitterなどで不特定多数の人と関わるよりも、クローズドな場所で喋りたいと思うようになっている。
このようにトップクリエーターの方々からコミュニティーに関する議論が溢れています。
次回は、スクールビジネスとコミュニティービジネスとの相性を探って行きたいと考えて行きたいと思います。
フラワーマリアージュ大阪本店はこちら↓