お知らせ
2021年10月9日

瓦屋根の葺き替え方法や費用相場は?おすすめの屋根材も解説!

雨漏り修理
箇所
エリア
外装塗装
プラン
エリア
広さ

瓦屋根の葺き替え方法や費用相場は?おすすめの屋根材も解説!

瓦屋根の葺き替えとは、既存の瓦と野地板(下地)を新しいものに交換する工事のことです。
瓦屋根は日常的に目にしない部分なので、葺き替えるタイミングは難しいものです。
瓦屋根は耐久性があるため、新築で家を建てた後、一生そのまま使用できると考えている人も多くいます。
しかし、室内に雨漏りを発見する頃には、小屋裏は雨水で材木が腐食してしまうこともあります。
そこで本記事では、以下の内容について解説します。

▼本記事の内容
・瓦屋根の全体的な修理方法
・瓦屋根の耐用年数
・瓦屋根を葺き替えるメリット
・瓦屋根から葺き替えるおすすめ屋根材
・瓦屋根葺き替え費用相場

この記事を読むことで、瓦屋根の耐用年数と葺き替えるタイミングや費用相場が分かり、葺き替える屋根材は何がベストなのかが明確になります。

1.瓦屋根の全体的な修理方法

瓦屋根を全体的に修理するには、どのような方法があるのかを解説します。

1-1葺き替え

瓦の葺き替えとは、既存の瓦と野地板を新しく取り替える工事のことです。
葺き替えの場合は、既存の瓦は撤去した後全て処分します。
野地板については、それぞれの住宅環境が違うので劣化状況も異なります。
業者に野地板や垂木も含めて、点検を依頼し判断してもらいましょう。
野地板が新しくなれば、その上に防水シートの役割をしているルーフィングを敷き詰めます。
ルーフィングは、アスファルト素材で作られているものが多く、耐久性もさまざまなので出来るだけ耐久性の高い製品を選ぶことをおすすめします。

▼葺き替えの工程
1既存の古い瓦を撤去する
2野地板を交換する
3ルーフィング(防水シート)を敷く
4新しい屋根材を葺く

また、瓦屋根は土葺きと桟葺きがあり、新たに葺き替える屋根材が瓦であれば、通常桟葺きにします。
築年数の古い瓦屋根は土葺きが多く、屋根の重量が重いため耐震性に問題があります。
再度、瓦に葺き替えるのであれば土葺より軽量な桟葺きにするのが良いでしょう。

1-2葺き直し

瓦の葺き直しとは、既存の瓦を再利用してもう一度葺き直すことです。
瓦は、地震や台風などの自然災害によって、瓦がズレたり多少の損傷も出てきます。
瓦屋根が全体にズレてきたり、棟瓦が沈んだり、または下地の野地板やルーフィングの劣化が激しい場合に行うこともあります。
しかし、まだ十分に使える瓦を処分するのは勿体無い場合があります。
そのような場合に一旦瓦を降ろして、野地板やルーフィングを点検し修理した後、再度葺き直すのです。
葺き直しの際は、釘や銅線、漆喰は新しいものを使用し傷んでいる瓦は差し替えます。

2.瓦屋根の耐用年数

瓦屋根といえば陶器瓦ですが参考にセメント瓦についても見ておきましょう。

2-1陶器瓦とセメント瓦の耐用年数

瓦屋根の葺き替え工事はリフォームの中でもコストが高くなる工事に入ります。
だからといって葺き替えを先延ばしにしていると補修では追いつかなくなるでしょう。
耐用年数の過ぎた瓦は耐久性が低下し、毎度の部分的な補修では追いつかなくなります。

経年劣化した屋根は雨漏りの頻度が高くなってきます。
屋根から雨漏りが発見されると建物の構造までも腐食させたり、シロアリの原因にもなりかねません。
繰り返し部分補修を行う費用も、積み重なれば大きい金額になっていることもあります。
瓦の耐用年数が近づいている場合は、補修ばかりでしのがずに葺き替え工事を行った方が良い選択といえます。

陶器瓦とセメント瓦の耐用年数は以下の通りです。

瓦のタイプ 耐用年数
釉薬ありの陶器瓦 50〜60年
釉薬なしの陶器瓦 40年
セメント瓦 20年

釉薬の有無で耐用年数の差はありますが、陶器瓦の寿命は他の屋根材と比較しても寿命は長いといえます。
この耐用年数を参考に葺き替えを考えることをおすすめします。

3.瓦屋根の葺き替えるメリット

瓦屋根を葺き替える理由は経年劣化ですが、葺き替えることによってどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
具体的には、住宅の寿命が延ばせることや耐震性が向上することです。
また、何より外観が綺麗になり、今までと異なる屋根材に葺き替えることで、イメージを変えることができます。
詳しく解説していきましょう。

3-1屋根の軽量化で耐震性を向上

瓦屋根を葺き替える最大のメリットは、耐震性が上がることです。
瓦屋根は、屋根材そのものは耐久性があるのですが、重いというデメリットがあります。
瓦から軽量な屋根材に葺き替えることで耐震性が向上し、地震に強い住宅にすることが可能です。

近年、地震が多く発生し大きな被害が出ています。
耐震性が低く、建物が倒壊する可能性が高い住宅に住み続けることは非常に心配です。
戸建て住宅の主要な耐震改修工事の4項目の中に「屋根の軽量化」があります。
具体的には、瓦屋根から軽量な金属屋根に葺き替えることを示しています。
軽量な金属屋根に葺き替えることで屋根の重量は、瓦屋根の約10分の1まで軽くすることが可能です。
瓦屋根を葺き替えるのであれば、軽量な屋根材を選択することをおすすめします。

3-2メンテナンスサイクルが長くなる

瓦屋根を葺き替えるメリットは、修繕回数が大幅に少なくなることです。
瓦屋根は、瓦自体に耐久性はありますがメンテナンスが多い屋根材といえます。
瓦はズレやすく、漆喰の補修や銅線のかけ直しなど定期的にメンテナンスしないと雨漏りの原因になります。
特に日本家屋に多い入母屋屋根は、屋根形状が複雑なので、屋根の谷部分の板金なども普段から見ておかなければなりません。
何かと修繕の多い瓦屋根を金属系屋根材に葺き替えれば、漆喰の詰め替えや銅線などの修繕がなく手軽です。
どのような屋根材でもメンテナンスは必要ですが、修繕回数が減るのは費用の面でも助かるのではないでしょうか。
また、近年ではステンテス製のビスや腐食しにくい下地材を使用されています。
昔は鉄の釘を使って固定していたため、錆が発生し早く劣化が進みました。
屋根材だけでなく、細かい材料も耐久性の高いものが使用されています。

4.瓦屋根から葺き替えるおすすめ屋根材

瓦屋根から、どの屋根材に葺き替えるのが良いのでしょうか。
代表的な屋根材別に屋根材の特徴を紹介します。

▼葺き替えにおすすめの屋根材
・金属系屋根材ガルバリウム鋼板
・天然石チップ付ガルバリウム鋼板
・スレート
・ルーガ
・アスファルトシングル

一つ一つ詳しく解説します。

4-1金属系屋根材ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から出来ているアルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。
ガルバリウム鋼板は、従来の鋼板より耐久性に優れています。
なぜなら、素材に使われているアルミニウムの特性である耐食性や加工性、耐熱性や熱反射性を持っているからです。
また、亜鉛の特性である犠牲防食性も兼ね備えているのです。
ガルバリウム鋼板は、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板といえます。
選ばれる理由として、ガルバリウム鋼板はコストパフォーマンスが良い点が挙げられるでしょう。
耐久性や耐震性に優れ、メンテナンスのしやすい屋根材としてメリットがたくさんある割には低コストで済みます。
耐久性があり、屋根を葺き替えるコストを抑えたい場合は、ガルバリウム鋼板がおすすめです。
瓦屋根からガルバリウム鋼板へ葺き替えるパターンは、最も多い選択です。

4-2天然石チップ付ガルバリウム鋼板

天然石チップ付きガルバリウム鋼板とは、ガルバリウム鋼板の表面に細かい天然石の石粒を吹き付けたものです。
他の呼び方として、ジンカリウム鋼板ともいいます。
天然石チップ付きガルバリウム鋼板の特徴は、紫外線で劣化しない鉱物などの細かな石粒を吹き付けることで耐久性を上げています。
ガルバリウム鋼板の表面に吹き付けられた石粒が、保護となるため紫外線が中まで届かないのです。
また表面に吹き付けられた砂状の石粒により、雨音が通常のガルバリウム鋼板よりも静かであるという特徴もあります。
屋根材の厚みがガルバリウム鋼板と変わらないので、断熱性があまりありません。
そのままだと夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
施工の際は、小屋裏に高性能断熱材を入れるなどの考えが必要です。
瓦屋根から葺き替えた場合は、軽量なので耐震性が上がり地震に強い住宅になるでしょう。

4-3スレート

スレートの特徴は、他の屋根材と比べると価格が安いことです。
製品そのものが安く、施工も比較的難易度が低いため工事期間も短くできます。
リフォームで屋根の葺き替えをする場合は、コストを抑えるならスレートがおすすめです。
また、スレートは形状や色のバリエーションが豊富で、デザインの選択の幅が広がり理想のイメージに沿った屋根が実現できます。
個性的なデザインにすることができるので、自由度が高いことがメリットです。
スレートは普及率が高いことに加えて、施工難度が低いため工事ができる業者が多いことも特徴のひとつです。
重さも軽量なため建物全体の負担を軽減し、施工工事もしやすくリフォームにも向いている屋根材といえます。
瓦屋根と比較して屋根が軽くなるので、耐震性が高く地震にも強い屋根材です。

4-4ルーガ

ルーガとは、ケイミュー(株)の屋根材の製品名称です。
樹脂繊維とセメントを主な原料として作られた屋根材で、陶器瓦の半分の重さしかありません。
軽さの秘密は、樹脂の壁を持つ無数の気泡です。
しかも気泡は樹脂膜によって被膜され気泡は水の侵入による劣化を抑えています。
さまざまな長所を持つルーガですが、魅力的な特徴としてあげられるのは、耐久性の高さです。
他のスレート屋根材に比べると厚みがあり、衝撃を吸収する特性もあります。
台風で飛来物が屋根に当たっても割れにくく、地震発生時に瓦が落下したとしても破損し飛沫することがありません。
数ある屋根材の中でも、非常に安全性が高い製品といえます。

また、スレートや金属より重量があるため風に強いという耐風性があります。
瓦を1枚ずつしっかりと固定するため、強風に対してもズレにくい施工になっています。
他には、デザイン性が高いところです。
日本特有の瓦の形状をイメージさせるデザインは、美しく重厚感と品格が感じられます。
瓦屋根を葺き替える際、日本瓦のイメージを損なわずに葺き替えられます。
軽量で耐震性があり、耐久性の高い屋根材に葺き替えるのであればルーガが最も良い選択でしょう。

4-5アスファルトシングル

アスファルトシングルとは、不燃布やガラス繊維であるグラスファイバーにアスファルトを塗装し、さらに表面には細かな石粒などを施し、アクリル樹脂で固めて仕上げた屋根材です。
以前は、フェルト紙にアスファルトを浸透させていたので、それと比較して数段耐久性が向上しました。
表面の石粒も傷がつきにくいという特性があり、耐久性に優れています。
アスファルトシングルには、洗練された意匠性と優れた機能性があるため軽量で加工しやすいという魅力もあります。
屋根の形状に曲面や、少し複雑な形状でもある程度加工して対応が可能です。
また元が防水紙なので、防水性に優れとても柔らかく他の屋根材で見られるような、錆やひび割れといった劣化がありません。
当初は、耐火性が低いという欠点があり、日本の防火地域や準防火地域では使用が不可能でした。
しかし現在では、アスファルトシングルの一種であるグラスファイバーシングルなど、日本でも防火材認定を受けた製品が流通しています。
瓦屋根から葺き替える際は、曲面にも貼れるほど施工しやすいので、複雑な形状の屋根でも対応することが可能です。

5.瓦屋根葺き替え費用相場

瓦屋根を葺き替えると一体どれくらいの費用がかかるのか屋根材別に費用の相場を解説します。
各屋根材にもグレードがあるため価格に幅があります。

ガルバリウム鋼板 スレート ルーガ アスファルトシングル
㎡単価 5,000〜
10,000円
4,500〜
8,000円
6,000〜
12,000円
5,000〜
8,500円
耐用年数 20〜30年 10〜15年 20〜40年 15〜30年

上記は、屋根本体価格です。

瓦屋根の葺き替えには、屋根本体価格以外にかかる費用があります。

工事内容 施工費用/㎡
足場代 600〜800円
瓦の撤去・処分費 3,000〜5,000円
野地板補修 2,000〜4,000円
ルーフィング(防水シート) 500〜1,500円
諸経費 30,000〜50,000円/一式

上記は本体以外にかかる費用なので、屋根本体価格と足して合計した金額が総額です。

瓦屋根の葺き替えおおよその費用相場総額です。

屋根材 費用相場総額
瓦→ガルバリウム鋼板 80〜200万円
瓦→スレート 70〜160万円
瓦→ルーガ 110〜240万円
瓦→アスファルトシングル 70〜170万円

上記は、2階建屋根面積が80㎡の場合の概算です。
屋根材のグレードや屋根形状によって価格は変動します。

まとめ

瓦屋根を葺き替える費用は使う屋根材によっても大きく変わります。
金額と耐久性、デザインのバランスの取れた屋根材に葺き替えましょう。
台風などの風災で被災した屋根なら、火災保険の適用や自治体の補助金など活用できるか調べることも必要です。
また、建築業界では職人の不足による人件費や瓦の産業廃棄物処理費用も年々価格が高騰しています。
葺き替えを考えておられる方は、先延ばしにすることで余計な出費を招くことになるのです。
早期に葺き替え工事を検討することをおすすめします。