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日本では毎年台風に見舞われ、7〜10月にかけてが台風シーズンです。
この時期は屋根が飛ばされるなど被害が多く発生しており、万が一に備えてしっかり対策しておくことが大切。
こちらでは強風で屋根が飛ばされてしまった時の対処方法や予防方法などについて解説させていただきます。
屋根が飛ばされてしまった時は速やかに「応急処置」「専門業者へ連絡」を行いください。
また、保険に関してはこれからの修理費に直結します。
事前に契約内容を確認して滞りなく対応できるように準備しておきましょう。
まずやらなければならないことが、専門業者に連絡して事情を伝えることです。
雨漏りはメカニズムが複雑なため、実績豊富な業者に対応してもらいください。
当社は地域密着店 雨漏り修理・屋根工事専門店です。
お困りのことがございましたら迅速にご対応させていただきます!
お施主様でできる応急処置はかぎられていますが、業者に連絡後、家具や家電などの汚損や故障を防ぐために場所を速やかに他の場所に移しましょう。
天井から滴る水はバケツで受けましょう。
水が跳ねますので、バケツの下にはレジャーシートやブルーシートなどを敷きます。
バケツ周りにも飛散防止にタオルなどを置いておきましょう。
壁から水が滴る場合は、カビの原因となりますので、こまめに拭いて水気を取り除きください。
被害を拡大させないために屋根をブルーシートで覆う方法もあります。
ただし、屋根は落下事故を招く危険性があるため、お施主様ご自身で行わないでください。
本格的な応急処置は専門業者にお任せください。
ブルーシートには#2000や#3000など種類があり、これは重量を示しています。
数値が大きいほど厚手になりますので、水を堰き止めるには頑丈で厚手のブルーシートで覆わなければなりません。
自然災害が原因する場合は火災保険をご利用できます。
もちろん台風も補償対象です。
屋根工事の工事費は高額になる傾向です。
火災保険は修理に掛かる経済的な心配を緩和。
修理費に対して保険金が出ますので、工事費の負担を減らせます。
個人賠償責任保険は、近隣の建物や車、持ち物などに損害を与えてしまった時や通行人にケガを負わせてしまった時に利用できる保険です。
火災保険や生命保険などのオプション扱いになるため、これ単体では加入できません。
加入する保険の中に個人賠償責任保険が付帯しているかご確認ください。
「強風で屋根が飛ばされてしまうなんて、そんなこと本当にあるの?」
そう思うのは当然かと思います。
まだ記憶に新しいのが令和元年(2019年)9月に千葉県を中心に甚大な被害を出した台風15号です。
ゴルフ場の鉄柱が倒壊して一時期大きな話題になりました。
一体どうして屋根が飛ばされてしまうのか……その原因についてご説明いたします。
強風で体が浮く感じを体験されたことはありませんか?
建物内部に吹き込んだ風が屋根を突き上げるイメージはこんな感じです。
現在の建物は窓があるお部屋と小屋裏が分離されて、入り込んだ風が屋根を突き上げるということはそうありません。
ですが、飛来物で窓が割れて風が入り込む可能性もあります。
割れた窓から強い風が建物内部に吹き込んでくると屋根が飛ばされる危険性が高くなります。
台風では棟板金の被害も多発しています。
棟板金とは屋根の棟部に取り付けられている板金部材です。
通常、棟板金は釘で固定されていますが、経年劣化で釘が錆びたり、抜けたりすると風のあおりを強く受けて飛ばされる危険性があります。
風の強さを表すのが風速。
単位はm/s(メートル毎秒)です。
気象庁は風速に対してこのような被害が予想されています。
20m/s以上から屋根に影響を与える可能性が高いため、天候が荒れた後は被害が出ていないか念の為、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
・なにかにつかまっていないと立っていられない
・飛来物で怪我をする恐れがある
・通常の速度で車を運転するのが困難
・屋根瓦や屋根葺き材が剥がれ始める
・シャッターが揺れる
・屋外での行動は極めて危険
・走行中のトラックが横転する
・金属屋根の葺き材が広い範囲で剥がれる
・樹木、電柱、街灯が倒壊する
・ブロック壁が倒壊する
・木造住宅が倒壊し始める
・鉄骨構造物が変形する
もともと屋根は風のあおりを強く受けるところです。
屋根の状態が保たれていなければ被害を受けるリスクがグッと高くなるでしょう。
強風で飛ばされやすい屋根とはどんな状態か確認してみましょう。
「棟板金の浮き」「棟板金の歪み」など不具合が出ていると固定強度が落ちて風に飛ばされやすい状態です。
台風シーズンでは被害が多発しており、目視でも確認しにくくそのまま放置されてしまうことがあります。
屋根材と屋根材の間にある隙間に強い風が吹き込み、屋根材をバラバラに飛ばしてしまうことがあります。
とくに注意しなければならないのが瓦です。
重厚で頑丈そうに見えますが、瓦は釘固定されていない屋根も多く、スレートや金属屋根よりも被害が多く発生しています。
小屋裏は空気を循環させるために換気口を設けています。
換気口がある位置によっては強い風がまともに入り込みます。
平常どおりの風速なら問題ありませんが、台風のように風速が強くなる異常気象では小屋裏から入り込んだ風が屋根に大きな負担を与えます。
近隣に被害を与えてしまった場合、責任の所在はどこか気になるところです。
自分の家が原因しているのだから責任をとらないといけないと思われるかもしれませんが、自然災害は民法上故意で発生した被害ではないため損害賠償責任はありません。
ただし、経年劣化の放置など維持管理に問題が見られる場合は、責任を問われる可能性があります。
「屋根材が破損している」「釘が錆びて抜けている」など、このような状態にも関わらず放っておくと賠償金が発生する可能性がありますので、定期的に点検と修理を行い、適切な維持管理をしていることが大切です。
飛来物で窓が割れないように雨戸やシャッターを閉めておきましょう。
シャッターや雨戸がない場合は、ガラスにガムテープや養生テープを貼って補強することも効果的です。
植木鉢や物干し竿など強風で飛ばされるものは室内に避難しておきましょう。
風に飛ばされものが破損を招くこともあります。
また、通行人にケガを負わせてしまう危険性もあります。
屋根の状態を保つことが被害を防ぐ予防となります。
屋根は目視できないところにありますので、劣化を放置してしまわないように定期的に点検の実施をおすすめします。
もし不具合がある場合は、そのままにせず修理しましょう。
瓦は軒やケラバ、棟のみ固定され、平部は固定の義務がありません。
令和元年(2019年)9月に千葉県に強い台風が上陸、房総半島南部を中心に住宅の瓦などの屋根材が飛ばされる大きな被害が発生。
被害にあった多くの屋根の瓦は釘などで固定されていませんでした。
これを契機にすべての瓦を釘やネジで固定するように令和4年(2022年)から義務化されました。
もし、建築基準法の告示基準の改正前の瓦でしたら、釘固定されていない可能性が高いです。
釘固定されていない瓦は補強を行うことをおすすめします。
スレートは防水性を保つために定期的に塗装する必要があります。
瓦ほど風の影響を受けませんが、厚みが5mmほどなため経年劣化で割れてしまいます。
破片が飛散すると周辺の建物や車を傷つける危険性がありますので、10年を目安に点検と塗装、必要に応じて補修を行いください。
現在主流のガルバリウム鋼板は耐久性が高く錆びにくい金属ですから、長期的な耐久面で安心です。
ただし、いくら耐久性が高いとはいえメッキが剥がれると錆びてしまいます。
屋根はなにも遮るものがなく、飛来物もありますので、被害を受けていないかこちらも10年を目安に点検していただくことをおすすめします。
訪問販売業者は「点検商法」や「指摘商法」といった手口で口実をつくり工事契約へ結びつけようとします。
訪問販売業者のトラブルは増加傾向にあり、国民生活センターに年間5000件以上も相談が寄せられています。
すべての訪問販売業者が悪いわけではありませんが、このようなセリフがあったら注意してください。
「屋根が浮いていますよ」
「キャンペーン中で無料で点検します」
「すぐに修理しないと雨漏りしますよ」
「今日契約をしてくれれば半額にします」
このような不安やお得感をあおる手口は、悪質な業者である可能性が高いです。
もし訪問販売業者がきましたら以下の対処を行いください。
・屋根に登らせない
・質問に答えず、会話を控える
・その場で契約しない
・他の業者にも声をかける
屋根が飛ばされてしまった……たしかにこのようなケースは稀かもしれません。
ですが、実際に被害にあわれている方もおり、日本では毎年台風に見舞われています。
どのお家も被害にあう可能性はありますので、どんなことがあっても対処できるように万全に備えておきましょう。
もし、屋根が飛ばされてしまった時はこちらの対処方法を実行してください。
・すみやかに専門業者に連絡する
・被害を止めるために応急処置をする
・保険(火災保険や個人賠償責任保険)を確認する
りふぉーむカンパニーは、建物の劣化状況を鑑定する資格を持ったスタッフが多数在籍しております。
お客様がこれからも安心してお過ごしいただけるように、大切なお住まいの維持管理のサポートをさせていただきますので、もしお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
ショールームでは、実際の施工事例写真や、屋根材・外壁材の見本、塗料の見本など、様々なものを手に取ってご覧いただけます。屋根、外壁のリフォームをご検討中の方は、どうぞお気軽にお越しくださいませ!