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「2階天井から雨漏りが。。。」
今回は半年前に漆喰工事のご依頼をいただきましたお客様からのご連絡で、雨漏りの再発とのご連絡をいただきました。
再発ということで前回の雨漏りの原因であった漆喰の施行不良なのか、それとも別の原因からの雨漏りなのかを調べるために散水検査を実施しました。
その結果、地瓦の裏に水が廻り、下葺材(ルーフィング)の穴あきから室内へ雨漏りしていることがわかりました。
そこで、今回の工事は下葺材の貼り替えと棟の積み替えを行います。
まずは、棟瓦の仮撤去と地瓦をめくっていきます。
この時、葺き土といわれる瓦を葺く際に、野地に馴染ませるために使われる土も取り除いていきます。
実は、この葺き土が多すぎても雨漏りの原因になるのです。
葺き土を土嚢袋に詰めていき、一つづつ屋根から降ろしていきます。
はしご作業で施行する場合、上り降りを繰り返して土を下に降ろしていくので、
本当に、この作業がすごく大変なのです。。。笑
そして、土を全て取り除くと、下葺材が出てきます。
今回の雨漏りの根本的な原因になっていた穴あきがいくつも発見できました。
近寄って見てみると、、、
この穴のちょうど下のお部屋から雨漏りしていたので、今回はこの下葺材(ルーフィング)を上から新しく貼っていきます。
今回使用した下葺材(ルーフィング)はチャンピオン製の下葺材(ルーフィング)です。
通常のルーフィングと違い、軟質弾性プラスチックを配合した特殊な下葺材の為、
一般ルーフィングに比べて、引裂強度が3〜10倍以上あり、固定する際に使用する釘のくいつきが良く釘穴をしっかりと受け止める下葺材(ルーフィング)なのです。
下葺材(ルーフィング)を貼り終えたら、瓦を固定するための桟を打っていきます。
桟を打つ位置も瓦のサイズによって丁度いい位置に打っていく必要があります。
桟を打ち終えると、最初にめくっていった瓦を復旧していきます。
この際にも、南蛮漆喰と言われる防水性の高い漆喰を瓦の下に入れてグラつかないように圧着しながら固定していきます。
めくった地瓦を全て葺き戻したら、次は棟を積み直していきます。
棟を積む際にも注意が必要で、写真の蒲鉾板のような瓦(のし瓦)の角度が非常に重要なのです。
この、のし瓦の角度が水平に近かったり、棟の中心に向かって勾配がついてしまうと雨漏りしてしまいます。
しっかりと、屋根の勾配の大して平行に近い角度で積み直すことが雨漏りを防ぐことになります。
そして、最後に鬼瓦の漆喰を打設し、冠瓦と言われる棟の頂点にのせる半丸の瓦を銅線で固定し、頂点に空いている穴もコーキングでしっかりと埋めて完成です。
これで、雨が降っても安心できる屋根になりました。
屋根の構造はもちろん、雨漏りに関する知識があってこその雨漏り修理です。
雨漏りでお困りの方はいつでもご連絡・ご相談ください。
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