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こんにちは、りふぉーむカンパニーです。
「屋根のリフォームといえば塗装」と思っている方が多いと思いますが、中には塗装ができない屋根、もしくは塗装の必要がない屋根があります。
知識や経験が十分にある業者であれば「塗装以外の補修が必要でっせ〜!」と教えてくれますが、「ただ塗ればいい」と思っている悪徳業者は、シメシメと何も言わずに塗装をしてしまうでしょう・・・。
「やられてもうた!」と気づいた時には、業者と連絡がつかないなんて最悪な状態になることもあるので、どんな屋根が塗装ができないのか、塗装の必要がないのか知っておくと安全です!
塗装ができない屋根の種類は、次の4つです。
塗装工事は、塗料や塗装の技術料、足場代や汚れ防止の養生費など・・・屋根の面積によって金額は変わりますが、80〜100万円程度かかる工事になります。
そんな大きな金額の工事が「本当はいらなかった」なんてことになれば、ショックどころの話ではありませんよね。
使われている屋根材や、屋根の状況などをトータル的に判断してくれる優良業者であればいいのですが、そうでないことも多いのが現実です・・・。
細かく商品名などを覚える必要はないので「これはうちの屋根に当てはまりそうや!」という部分を頭に入れておいてください!
1つ目は「はがれや欠損が広く発生している」屋根です。
塗装の目的は、屋根材を保護することと、美観(きれいさ)を維持することの2つなので、はがれや欠損の修繕はできません。
はがれや欠損がある箇所から雨水が入り込み、徐々に内側の防水シートを劣化させたり、直接太陽光にあたることで防水シートの劣化が進んだりと、マイナスなことばかり起きます。
雨漏りや下地の腐食など、大きなトラブルが起きる前に塗装以外のリフォーム方法で対処しておくことが大切です!
2つ目は「ノンアスベスト切り替え初期の屋根材」です。
急に難しいカタカナが並びましたが・・・アスベストというのは「石綿(せきめん、いしわた)」とも呼ばれる天然の繊維状鉱物で、肺がんなどの病気を引き起こす原因になるとして、使用が禁止されているものになります。
2000年より前の屋根材には、屋根を強くする素材としてアスベストが使われていましたが、健康被害が報告されたことで、アスベストを使わない屋根材が製造されるようになりました。
それが「ノンアスベストの屋根材」です。
ノンアスベストの屋根材に切り替わった2000年前後に製造された屋根材の問題は、アスベストが抜かれたことで、強度が低下していることにあります。
塗装をしても半年〜3年程度でヒビや割れ、はがれが発生したという報告が多くあるので、塗装はおすすめできません。
屋根を施工した時の図面や見積書、仕様書などを確認して、次の商品に該当するようなら、塗装以外の方法でリフォームをしましょう。
メーカー名 | 商品名 |
---|---|
クボタ (現:ケイミュー) | ・コロニアルNEO ・セイバリーNEO ・グリシェイドNEO ・グリシェイドグラッサ ・ザルフグラッサ |
松下電工 (現:パナソニック) | ・レサス ・エコ シンプル ・シルバス ・シンフォニー |
ニチハ | ・パミール |
積水屋根システム 株式会社 | ・セキスイかわらU |
3つ目は「日本瓦など釉薬が塗られた瓦」です。
塗装できない屋根というより、塗装が必要ない屋根になります。
日本瓦などは、粘土を瓦の形にした後、釉薬をかけ、窯で高温で焼き上げるため、表面が釉薬によってガラス質になっています。
そのため、ガラス質の部分が瓦を守る役割を果たすので、塗装が必要ありません。
大きな地震などの強い衝撃がない限りは、半永久的に屋根材として建物を守り続け、50〜60年の耐久年数がある瓦もあります。
棟瓦を保護する漆喰のメンテナンスは7〜10年に1度程必要ですが、屋根塗装が必要ない分、屋根のメンテナンスとしてはとても楽です。
古くからの日本人の知恵と経験が詰まっているという感じがしますよね!
粘土と釉薬でつくられた日本瓦は塗装が必要ありませんが、モニエル瓦や金属瓦は、他の屋根材と同様に塗装が必要ですので注意してください。
特にモニエル瓦は、モニエル瓦に使える塗料が決まっているので「とにかく安い塗料でお願いします〜!」というわけにはいきません・・・
モニエル瓦の塗装を検討する際は、当店にご相談ください!
ご予算内で最適な塗料をご提案させていただきます!
4つ目は「不適切な補修がされている」屋根です。
具体的な例で言えば、雨漏り修理の際に、必要な隙間を塗装屋が埋めてしまったケースがあります。
そのお宅は、スレートという種類の屋根材を使っていました。
スレートは、重なるように施工されていて、内側に雨水が入ってしまうため、その雨水を排出できるように隙間があります。
塗装をした後は、必ず「縁切り」といって、しっかり隙間をつくってあげる作業もするのですが、スレート屋根をよく理解していない業者が見ると「雨漏りの原因はここや〜!」と判断されてしまうのです・・・。
こういったケースは、様々な物件であるようなので、少なくないケースのようですね。
長い間、必要な隙間がふさがれたスレート屋根は、うまく雨水が排出できずに、内側が腐っている可能性が高く、そのままさらに塗装をするのはおすすめできません。
このように、不適切な補修がされている屋根は、正常の状態よりも劣化が進んでいる可能性があり、塗装はおすすめしないことが多いです。
塗装ができない屋根のリフォーム方法は、主に次の2つです。
塗装ができる屋根であれば、この2つの方法と塗装の他に、部分補修が可能ですが、塗装ができない屋根では、部分補修を繰り返すことになって、逆に割高になります。
1回1回の工事費用は安いので「安くてええなぁ〜!」となると思いますが、長い期間で考えた時にお得になる方がおすすめですよ!
1つ目のリフォーム方法は「カバー工法」です。
既存の屋根の上に、新しい屋根をかぶせて施工する方法で、雨漏りや腐りが起きていない場合に選択できます。
あまり聞きなれないリフォーム方法かと思いますので、良い点と注意する点をまとめてみますね。
良い点 | ・葺き替えより工事費用が安い ・葺き替えより工事期間が短い ・断熱性や遮音性が上がる |
注意する点 | ・雨漏りが発生していれば葺き替えをすべき ・工事後は、既存の屋根を補修できない |
屋根の撤去がない分、費用を抑えることができるので、選ばれるお客様が多いです。
当店では、既存の屋根の状態を細かくチェックして、補修が必要な箇所は対処してから新しい屋根をかぶせるので、安心してご依頼ください!
2つ目のリフォーム方法は「葺き替え(ふきかえ)」です。
カバー工法では既存の屋根はそのままにしますが、葺き替えは最初に既存の屋根を撤去して、下地や木材の補修・交換をした後で、新しい屋根を施工します。
カバー工法と同じく、良い点と注意する点をまとめてみますね。
良い点 | ・新しい屋根になるので美観を取り戻せる ・次のリフォームまでの期間が長い ・雨漏りを改善できる ・下地や木材のチェックができる |
注意する点 | ・カバー工法よりも費用が高い ・カバー工法よりも工期が長い |
一度屋根材を外すことになるので、下地や木材が腐っていないか、劣化はひどくないかを確認できます。
以前、葺き替えをしたお宅では、屋根裏部分に雨水が入り込んでいて、柱や合板にカビが生えていました。
幸い発見が早い段階だったので、影響があった部分の交換で済みましたが、あのまま放置していれば、室内まで到達するほど雨水が入ってきていたと思います。
どうしても、構造上チェックできない部分があるので、屋根裏までチェックできるというのは大きなメリットですね!
塗装できない屋根の種類やリフォーム方法について解説してきました〜!
「うちも当てはまるわ〜」というものはありますか?
お伝えしてきた内容をまとめてみます。
【塗装できない屋根の種類】
【塗装できない屋根のリフォーム方法】
屋根への塗装の目的は、屋根材を太陽光などから保護することと、美観を保つことです。
はがれや欠損がある状態では、塗装で対処しきれず、雨漏りや腐食を引き起こす原因をそのまま放置することになります。
カバー工法か葺き替えのどちらかを選択し、屋根がしっかり建物を雨水から守れるようにして、大事なお住まいを守りましょう。
「塗装ができるか見てくれへんか〜」とご連絡いただければ、資格をもった当店の職人が向かいます!気軽にご相談くださいね!
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