ルーフィングの種類と耐久性

ルーフィングの種類と耐久性

こんにちは、りふぉーむカンパニーです。

今回は「ルーフィング(防水シート)」の種類と耐久性について解説していきたいと思います!

屋根が完成すれば見えなくなる部分ですが、雨漏りが起きないようにするためには、とてもとても大事な部材です。

ただただ安いものを〜と思って施工すると、雨漏りが起きて「屋根材から下地から全部交換せな!」という状態になります。

雨漏りの修繕費用は、突然の出費としては、かなり痛い出費ですので・・・しっかりルーフィングについても、こだわっていきましょう〜!

目次

ルーフィング(防水シート)ってなに?

種類や耐久性の話をしていく前に「そもそも、ルーフィングってなんやねん!」と思っている方のために、簡単に説明していきますね。

ルーフィングというのは、金属や瓦でできた屋根材の下に張られている「雨水を野地板や建物に入らせないためのもの」です。

実際のルーフィングの写真がこちら〜!

屋根の防水シートルーフィング

商品によって色は違いますが、この写真では緑色の部分が全てルーフィングです。

屋根の形を木材を組んで作った後、下の写真のような野地板を張って、その上にルーフィングが張られていく、というような流れになっています。

屋根の野地板

屋根材にヒビやはがれが発生した場合、そこから入り込んできた雨水を止めるのがルーフィングの役割です。

しかし、その大事なルーフィングが劣化して、防水の役割を果たせていなかったら・・・?

野地板が濡れ、支える木材が濡れ、屋根裏に雨水が到達します。

木材が濡れると、木が腐ったり、長く放置すると最悪の場合はシロアリの被害が出たりと、どんどん建物が弱くなってしまうので・・・・やはり、ルーフィングという部分で、雨水を食い止めることは、とても大切ですね!

↓木が腐食してシロアリ被害を受けた土台と柱です。

木が腐食してシロアリ被害を受けた土台と柱

ルーフィング(防水シート)の種類と耐久性

さて、どれだけルーフィングが大事な部材かということを解説してきたので、種類と耐久性を表す耐久年数についても解説していきたいと思います!

まずは、ザッとどんなルーフィングがあるのか、それぞれの耐久年数はおよそ何年かを表でまとめてみますね。

耐久年数(およその目安)
アスファルトルーフィング10年
高分子系ルーフィング15年
改質アスファルトルーフィング30年
不織布ルーフィング30年
粘着層付きルーフィング30年
透湿防水ルーフィング50年

新築や葺き替えでは「高分子系」や「改質アスファルト」を使うことが多く、カバー工法では「粘着層付き」を使うことが多いです。

アスファルトルーフィング

アスファルトルーフィングは、使われている数は多いですが、耐久性が低いため、使用をおすすめしません。

メリット・安い
・防水性は高い
デメリット・耐久性が低い
・劣化しやすい

屋根を施工する業者に対して、雨漏りを10年間させない「瑕疵担保責任」というのがあるのですが、そのギリギリのラインといった感じです。

屋根材の耐久性が上がってきているので、屋根材よりも劣化が早いと困るので、安いのはメリットとしてありますが、他のルーフィングを使った方が良いです!

高分子系ルーフィング

高分子系ルーフィングは、合成繊維など、アスファルト以外のものを原料としてつくられたものです。

メリット・安い
・軽い
・伸縮性が高い
デメリット・劣化しやすい
・厚みが薄い

使う原料によって差はありますが、安くて軽く伸縮性が高いのが特徴となっています。

改質アスファルトルーフィング

改質アスファルトルーフィング

文字通り、アスファルトルーフィングを改良して、より品質を上げたのが改質アスファルトルーフィングです。

メリット・防水性が高い
・耐久性がある
デメリット・透湿性は低い
・少し金額が高い

グレードが高いものだと田島ルーフィング株式会社で製造している「マスタールーフィング」というものは、耐用年数60年と言われています。

新築や葺き替えの際には、おすすめのルーフィングです。

不織布ルーフィング

不織布ルーフィングは、布でつくられているルーフィングです。

メリット・柔軟性がある
・破れにくい
デメリット・金額が高い
・防水性は低い

破れにくく施工もしやすいですが、金額が高い上に防水性は他のルーフィングより劣ります。

粘着層付きルーフィング

通常はタッカーでルーフィングを留めますが、粘着層付きルーフィングはその必要がありません。

ルーフィングに穴を開けないので、その分防水性が高くなります。

メリット・穴を開ける必要がない
・カバー工法に採用できる
・施工しやすい
デメリット・金額が高い
・湿気は通しにくい

カバー工法の際に、既存の屋根材が劣化していて、凹凸がある際に活躍します!

透湿防水ルーフィング

最も耐久性が高いのが透湿防水ルーフィングです。

メリット・1番耐久性が高い
・施工しやすい
・透湿性が高い
デメリット・金額が高い
・高い施工技術が求められる

ヨーロッパでは、ルーフィングといえば透湿防水ルーフィングと言われるほど、主流となっています。

最大の特徴は、他のルーフィングと違い、湿気を通しやすいことで、室内からの湿気を逃してくれます。

耐久性が高いので、同じく耐久性が高く丈夫な日本瓦などと組み合わせれば、雨漏りに強く、コスパがいい屋根をつくることも可能です。

しかし、高い施工技術が求められることや高価なルーフィングであることから、日本でのシェアは10%以下!実質使われていない状態となっています。

ルーフィング工事・補修はりふぉーむカンパニーにお任せください

今回はルーフィング(防水シート)の種類と耐久性について、詳しく解説してきました。

お伝えしてきた内容をまとめてみますね!

耐久年数(およその目安)
アスファルトルーフィング10年
高分子系ルーフィング15年
改質アスファルトルーフィング30年
不織布ルーフィング30年
粘着層付きルーフィング30年
透湿防水ルーフィング50年

ルーフィングは、屋根が完成すれば見えなくなるものなので「なんでもええんちゃう〜?」と思われがちですが、雨漏りを防ぐにはかな〜り大事な部材です。

「うちのリフォームの場合は、どれがええんやろ?」と迷ったら、気軽に当店にご相談ください。経験も知識も豊富な職人スタッフが、随時対応させていただきます!

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