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「トタン屋根」は価格が安く、今となっては主流ではなくなったとはいえ既存の多くの建物にトタン屋根が使用されています。
しかし、トタン屋根は傷みやすく、雨漏りなどのトラブルを引き起こしやすいのです。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
この記事を読んでいただくことで、トタン屋根の適切な修理方法について理解することができます。
ご自宅や保有する建物がトタン屋根の方は、ぜひ最後までお読みください。
まずは、そもそも「トタン屋根」がどのような特徴を有しているのかについて解説します。
トタン屋根とは、「亜鉛めっき鋼板」という板材を使用した屋根のことです。
素材が安価で加工性が良かったため、屋根材や外壁材としての使用実績の多かった建材でしたが、現在では新築・改築用の建材としてはあまり使用されていません。
継ぎ目が少ないので、新品の状態であれば雨漏りしにくく、勾配も緩やかにできる特徴を有しているため工事がしやすいといった都合から、1980年代あたりまではよく使われていました。
トタン屋根には、さまざまなメリット・デメリットがあります。
トタン屋根には、以下のようなメリットがあります。
トタン屋根がよく使われていたころは、いわゆる「高度経済成長期」と呼ばれている時代であり、安価であることや施工しやすいことが経済成長の真っただ中で建物が急速に増えた時代にマッチしていたのです。
一方でトタン屋根には、以下のようなデメリットがあります。
基本構造が「鉄板の表面に薄い亜鉛の膜を付けた」ものであるトタンは錆びやすく、錆びてしまうと新品ほどの防水性を発揮することはできません。
そして、加工性の高さは一方で「脆い」という弱点があり、錆びたところから次々に穴が開いてしまい、そこから雨水が侵入することで雨漏りの原因になります。
このように、施工時点ではメリットの多かったトタン屋根ですが、耐久性の低さから生活するうえではさまざまなデメリットが生じやすいのです。
トタン屋根を修理・交換するタイミングですが、基本的に「トタン屋根に何かトラブルが発生したタイミング」は、築年数に関わらずトタン屋根を修理・交換するべきタイミングである
といえます。
また、トタン屋根の耐久年数はおおよそ7~10年くらいと短めなので、施工からそのくらいの年数が経過してトタン屋根の耐久性が気になったら修理・交換しても良い頃合いでしょう。
なお、トタン屋根自体に穴が開いているなどの問題がなければ、「塗装」することで継続して使用することは十分に可能です。
ただし、塗装を何度も繰り返すとトタン屋根にヒビや剥がれが発生しやすくなり、塗装ができなくなると鋼板がむき出しの状態になってしまいます。
トタン屋根を塗装できなくなったタイミングもまた、トタン屋根を修理・交換するべきタイミングです。
トタン屋根は耐久性が低く、何らかのトラブルが発生するリスクをゼロにすることはできません。
トタン屋根に限らず、屋根にトラブルが発生したら雨漏りなどのリスクを高めるため、安心して日常生活を送ることが難しくなります。
本格的な修理までに時間がかかるのであれば、以下のような応急処置を施すことをおすすめします。
最も手軽で技術が必要ない方法といえば「破損個所をブルーシートで覆ってしまう」ことです。
破損個所にブルーシートを広げて覆い、ブルーシートの端に土のう袋などの重しを置いて周囲をテープで貼って固定しましょう。
ブルーシートを使用するメリットは、ブルーシートは常備しているご家庭が多いことと、具体的な破損個所を特定できない場合でも適用できることです。
例えば「雨漏りがしているけれど、具体的に屋根のどこに原因があるかわからない」という場合に、雨漏りしている部屋の上部を中心にブルーシートを広げれば、破損個所を覆える可能性が高くなります。
ただし、ブルーシートは大きくて目立つため、外部からの見栄えがが悪くなる点は注意が必要です。
修理するべき箇所が明確にわかっている場合には「破損個所に防水テープを貼る」という方法がおすすめです。
屋根の表面の汚れを雑巾で拭きとり、防水テープを貼りましょう。
防水テープはしっかりと貼り付けないと雨漏りを解消することはできませんので、外部から水が入り込まないように密着して貼り付けてください。
防水テープの他にも「コーキング剤でふさぐ」という方法もあります。
まず、トタン屋根の破損している箇所の周辺を、雑巾などを使ってきれいに拭きとりましょう(汚れが残っているとコーキング剤の接着力が弱まるので注意)。
次に、修理する箇所の周囲をマスキングテープで囲み、接着力を高めるために「プライマー」を塗ります。
プライマーが乾いたら、コーキング材(金属用)を塗り、コーキングが乾いてしまう前にマスキングテープをはがしましょう。
破損してしまったトタン屋根は、塗装による延命ができませんので、修理しなければなりません。
一口に「トタン屋根を修理する」といっても、さまざまな方法があります。
全体的な劣化がそれほど進んでおらず、破損個所が限定的であれば、その個所だけを修理することも可能です。
ただし、前述の通りトタン屋根は劣化しやすいため、破損するほど劣化が進んでいるのであれば後述する全体的な修理・交換をした方が良いでしょう。
「急には大掛かりな工事は手配できない」という場合に、応急処置的な修理として採用するのに適しています。
「カバー工法」とは、既存のトタン屋根の屋根材の上に、新しい屋根材を被せて施工する修理方法です。
カバー工法の場合、既存のトタン屋根の屋根材を撤去する作業は行いません。
そのため、工事費用を後述の「葺き替え工事」よりも抑えることができますが、下地やルーフィングの状態をきちんと確認できないというデメリットがあるので注意が必要です。
築年数が長く、トタン屋根の表面以外の屋根材の劣化が進んでいる場合には、後述する葺き替え工事の方が良いでしょう。
ただ、カバー工法には費用面以外にもメリットがあります。
トタン屋根は垂木の部分が出っ張っているため、既存の屋根材と、被せる新しい屋根材の間に空気の層を作ることができます。
この空気の層は屋根の断熱性を高めることができ、夏に暑くなるというデメリットと、雨音が大きいというデメリットを軽減することができるのです。
トタン屋根の劣化がそれほど進んでおらず、工事費用を抑えたい場合におすすめの修理方法となります。
「葺き替え(ふきかえ)」とは、既存の屋根材を取り除き、新しい屋根材に取り換える工事です。
トタン屋根の場合、トタンだけでなく垂木やルーフィングも劣化していることが多いため、業者に相談すると一般的に葺き替え工事を実施することを提案されます。
トタン屋根の工事には「ガルバリウム鋼板」という素材を使用することが多いです。
トタンよりも長持ちしやすい素材であり、きちんとメンテナンスしていれば20~30年ほど使い続けることができます。
ただし、葺き替え工事にはいくつかデメリットがあります。
1つは、コストの問題です。
屋根材をすべて交換するということは、既存の屋根材が廃材として発生するということになりますので、その処分費用が発生します。
2つ目は、手間の問題です。
カバー工法と比較すると、屋根材を交換する作業に手間がかかるため、コストも時間もかかってしまいます。
とはいえ、トタン屋根自体の耐久性を考慮すると、屋根の状態を正確に把握するために、よほど特別な理由がない限りは葺き替え工事がおすすめです。
「プロの一言アドバイス」
トタン屋根の修理工事において、勾配や建物の構造によっては特定の工事を実施できない場合があります。この点については実際に屋根や建物の状態を見てみないとわからない部分が多いため、信頼できる業者に現場を見てもらい、工事の方法について説明してもらいましょう。
屋根を修理するとなれば、費用の発生は避けられません。
しかしながら、前述の通りトタン屋根の修理にはいくつかの方法があり、それぞれ異なる工法であるため費用も変動します。
トタン屋根を修理する場合、一般的に以下の相場で修理費用が発生します。
カバー工法の場合でも葺き替え工事の場合でも、使用する素材によって費用相場も大きく異なり、トタンを使用する場合よりもガルバリウム鋼板を使用する場合の方がコストがかかります。
ただし、前述の通りトタンは耐久性に問題があるため、頻繁にメンテナンスを行う必要があり、そのたびにコストが発生するのです。
つまり、一時的な工事費用だけ見ればトタンを使用したほうがコストを抑えられますが、長期的に見るとメンテナンス費用を抑えられるガルバリウム鋼板を使用したほうがコストを抑えられる可能性が高くなります。
なお、上記の他にも「足場の設置費用」など、工事に付随する費用も発生しますので、詳しくは業者が出す「見積もり」の内容をチェックして、不明な点があれば質問してください。
部分的な修理だけであれば数万円で済む可能性がありますが、大掛かりな工事になれば数十万円の修理費用が発生することも十分に考えられます。
一時的な出費であるとはいえ、高額な支出を行うことは、できれば避けたいところでしょう。
もしかしたら、ご加入中の「火災保険」で、修理費用の一部を補償してもらえる可能性があります。
「なぜ火災保険?」と思われるかもしれませんが、火災保険の中には「自然災害による被害」を補償する契約内容を含んでいるものがあるのです。
つまり、トタン屋根を修理する理由となった破損が、台風や積雪、地震などの影響によるものであると認められれば、修理費用を保険で賄うことができます。
ただし、火災保険を屋根の修理に適用できるのは、あくまでも契約内容に則って、保険会社に認められた場合のみです。
この手の契約は基本的に「経年劣化による破損の修理」や「施工不良による再工事」には適用されないため、場合によっては火災保険を適用することが難しいかもしれません。
詳しくは、ご加入中の火災保険の(特約も含めた)契約内容を確認し、保険会社の担当者に相談してください。
「数十万円の出費になる」「保険が使えない可能性がある」といった理由から、少しでも費用を節約しようとして「自力(DIY)で修理しよう!」と思われる方もおられるかもしれません。
部分的な修理・補修を行うのであれば、あるいは可能でしょうが、大掛かりな屋根の工事は技術の伴わない方にはおすすめできないのです。
理由はいくつかありますが、最大の理由は「完成時の品質に問題がある」ことです。
屋根は、住宅を風雨や日差しから守るために重要な役割を担っています。
そして、屋根はただ被せているだけの単純な構造ではなく、しっかりとした技術によって施工することで初めてその機能を十全に発揮するのです。
技術の伴わない方が、ネットや書籍の情報だけでDIYしようとしたところで、職人の技術による仕上がりとは程遠い結果に終わるでしょう。
結果、ちょっとした風雨の影響で破損して、雨漏りなどのトラブルを招くことになるのです。
他にも、資材の購入に手間がかかることや、高所作業ゆえの落下によるケガのリスクがあることなど、DIYでの屋根修理にはさまざまなデメリットがあります。
無理に自力でトタン屋根を修理しようとはせず、信頼できる、技術の伴った業者に修理を依頼することをおすすめします。
「プロの一言アドバイス」
2017年「事故の型別労働災害発生状況」では、全死者数の26%が「墜落・転落」によるものです(死傷者数の場合は40%に上る)。本職の方ですら転落による死傷のリスクがありますから、素人が屋根の上で作業することはできるだけ避けてもらいたいものです。
この記事では、以下の内容について解説しました。
トタン屋根は施工後にさまざまなデメリットが発生し、雨漏りなどのトラブルを招きやすいので早めに修理・交換することをおすすめします。
DIYでの修理は品質やケガのリスクなどの観点からおすすめできませんので、信頼できる業者に修理を依頼しましょう。
地元・大阪のお客様へ
3つのお約束
お問い合わせ専用ダイヤル
営業時間 9:00〜18:00 年中無休
ショールームでは、実際の施工事例写真や、屋根材・外壁材の見本、塗料の見本など、様々なものを手に取ってご覧いただけます。屋根、外壁のリフォームをご検討中の方は、どうぞお気軽にお越しくださいませ!