カンパニーズの松尾です。
フリーランス社長を目指すのか?経営者を目指すのか?
多くの自営業者が一人目二人目の雇用に悩んでいます。
私はフリーランスの一人親方状態を長く経験しました。23歳から39歳ぐらいまでです。
ただし、20代〜30代前半は訪問販売で200名ほどのマネージャーもやっていましたが全員が歩合なので雇用はゼロでしたので一人親方状態ではあったわけです。
なぜ、経営者を目指さなかったのかというと、一つは父親が会社倒産させた時の悲惨さを見た事が1番の理由でした。
しかし、40歳になる頃に経営者に舵を切りました。
フリーランスのメリットデメリットと経営のメリットデメリットが良くわかります。
フリーランス社長が経営者になりたくてなれない人の手順の違いもわかります。
今日はその辺りの話を。
フリーランス社長は、固定費が低いので倒産しにくいのですが、常に現場に出なければいけません。若い頃や起業時はやればやっただけ収入になるのでいいのですが、起業から4年5年たったり中年期になった時にこのまま来年も再来年もやっていけるのか?など考え出します。
しかし雇用を始める=規模の拡大なので固定費が上がります。まずは大きいのは人件費です。いきなり2倍の売り上げになればいいですが、多くの場合は社長の収入だったお金を給料に回すことになります。
どちらがいいとかの話ではなく、どちらに向かいたいのかの話。
例えばエステをやるときに小規模で自身がプレーヤーとしてやり続けるのか?
または、多店舗展開を行い経営者としてマネージメントして行くのか?
ここが決まらないと戦略も戦術も全く違うものになります。
例えば、広告費を使わないビジネスモデルと広告費を使うビジネスモデル。
一人サロンの自営業なら広告費をかけないweb戦略も組めます。
多店舗なら広告も含めた集客戦略も組めます。
広告費を使う、使わないの議論もビジョンによって変わります。
弊社の習い事事業は、全国9店舗が同じ集客モデルを使っています。
ハウスメンテナンス事業は、広告集客モデルから入りリピート集客モデルに移行する戦略です。
ただし、フランチャイズ店のスタート時は100%広告集客モデルです。なぜなら、お客様からの問い合わせがすぐに欲しいからです。
フランチャイズに加盟したい人は、集客から成約の仕組みを得たいからです。
ただし、弊社のハウスメンテナンス店は8ヶ月ほど一切集客は行なっていません。
先日もハウスクリーニングのフランチャイズに加盟したいんですけどと募集もしていない当店に問い合わせがありました。ハウスクリーニングの記事を書いているからですね。
ハウスクリーニングだけのフランチャイズはたくさんありますが、お勧めできるビジネスでは今はないですね。ハウスクリーニングをサービスの1つとして組み込むことは有りですが、ハウスクリーニング屋さんとしての起業または経営は全く魅力がありません。
詳しくいうと、ハウスクリーニングで1番売れるのはエアコンクリーニングです。
ダスキンやおそうじ本舗などがコマーシャルをしていますが、気をつけてエアコンクリーニングをするお客様でも2年に1度ぐらいです。リピート期間が長い。
そして、単価が1万円ぐらいなので広告費を使うと利益が出ないしリピート期間がとても長い。個人店では体力が持たない。
多くの個人ハウスクリーニング店は、空室清掃など不動産屋さんやビルメンテナンスの下請けの仕事がメインになっています。
まぁ、ハウスクリーニングにしても起業にしても、少人数で利益が出る強い会社を作る!とか一人で生産性の高い会社にする!や一人でも雇用を増やせる良い会社を作る!とどこかの時点で決めなければ戦略も戦術も決めようがありません。
何も決めないままハシゴを登り始めて、ある日このハシゴじゃなかった!と叫ばないように。